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と拍手いただきました!ありがとうございます!
続いて、WEB拍手メッセージへのお返事です。
>4月29日19:08 カオリ様へ
『いつも楽しく読ませてもらっています。
女主人公×キャス狐って少ないからこちらで読めて幸せです。追いローションに吹きましたw』
いらっしゃいませ!カオリ様!
いつも、ご感想ありがとうございます!そうなんです。赤セイバーや紅茶との組み合わせばかりが目立ってしまう為か・・・キャス狐が少ないのです!
あんなにオイシイキャラを眠らせておくには、もったいない!カオリ様のように探していた!と言ってくださる方がいて、嬉しいです!
ただ・・・どこまでネタバレ含んだ内容を書いて良いのか・・・それとも今までとは全く関係ないネタで書くべきか、悩み所です。
キャスターと私その2もUPしましたので、是非ともお楽しみ下さい♪
メッセージありがとうございました!
サイトに来てくださった皆様、拍手を下さった皆様、メールを下さった皆様、本当にありがとうございます!
では・・・続きまして『予告編』です。
[ リクエストSS 阪野さんと水島さん。 ]
私の名前は水島。
悪いが、下の名前は聞かないで欲しい。
突然だが、寝具にこだわりはあるだろうか?
低反発だの、高反発だの、パウダービーズだの、ウォーターだの、鳥の羽だの、抱き枕だの、萌え絵シーツだの。
今や寝具の多種多様化は、目を見張るものがある。
というか、どれの何が自分に良いのやら解らない上に寝具一つ一つは高いので、結局、せんべいのようになった布団に体を預け、それなりの満足を維持する事になる。
人は、人生の3分の一から下手すりゃ半分を睡眠に費やす、という。
だからこそ、より天国へ逝けそうな程のとろける寝心地を求め、朝になり、その天国の入り口にしがみつき・・・地獄を見る。
地獄を過ごした後、また天国に返る。
この天国にはまだ足りないものがある、と頭の隅で思いながら、思い切って天国に投資出来ない自分の収入の無さを嘆く。
しかし、別に無理をする必要は無かった。
天国の寝心地は、今、ここにある。
ただ・・・我侭な言い分かもしれないが、寝心地はすこぶる良いのだ。けれど、なんだか落ち着かない。
「あら、眠れないの?それとも・・・まだ、痛むのかしら?」
そう言って、阪野さんが私の前髪を優しく撫であげ、額に触れた。
「あ・・・いえ。」
私に日光が当たらないように広げられた本が閉じられ、代わりに私を見下ろすように、阪野さんがこちらを見た。
右の頬に当てられた氷パックの冷たさと、額を撫でる阪野さんの手の温かさ・・・
そして、私の頭の下の阪野さんの太ももの感触・・・
更には、柔らかい香水と阪野さんの甘い匂いが混じり合い、更に彼女の女神のような微笑。
普通、これらの好条件が揃えば、人は安らぎを感じるはずだ。
しかし、これらの条件は、私にとって、妙な緊張感を呼び起こそうとするものだった。
「本当に、トラブル満載の人生ね、貴女って。」
そう言って、日光の中で微笑む阪野さん。
・・・ホント、日光が似合う美人だなぁ。
日陰と湿気が似合う私とは、まったく違う。
ああ・・・今日は、本当に良い天気だ。
晴天と天下の城沢グループの1,2を争うという美女の蕩ける様な膝枕・・・なんだか知らんが、こちらを射抜かんばかりの人々の視線など、痛くも痒くも無い。
落ち着かないけれど、これは慣れない天国に対する一般的な反応だ。
昼間から、こんな状況にいる私こそ、まさに勝ち組・・・ん?
・・・膝、枕・・・?
・・・阪野 詩織、の・・・匂い・・・?
・・・あれ?ソレって、よくよく考えたら、凄く・・・凄く、危なくないか?
ここで、私は我に返る。
『 女難の女が、何で女の膝枕で落ち着きかけているんだ!!! 』
「うゥわあああああああああああああ!?」
咄嗟に跳ね起きようとする私を、日光を背負った白昼の悪魔・阪野詩織はニコニコ笑顔で、素早く私の肩と口を、たった腕2本で完全に押さえつけた。
「ダメよ、水島さん、貴女、さっき顔面にボール当たって、倒れたんだから。」
「んぐー!んぐー!!」
す、凄い力だ。体勢も悪い上に、完全に相手の手中に落ちている。
みんなの公園を訪れた人々が、女同士の膝枕を目の当たりにし、皆、眉を潜める。
人々の視線がチラチラと刺さって、心の中に吸収されていく。
何!?この辱め!公開処刑!?
若い夫婦が私と阪野さんのベンチの前を通り過ぎた。
氷パックで私は顔を隠したが、横から嫌でも見える。
旦那さんが、ずっと私と阪野さんをじいっと見ているのが・・・嫌でも見える。
「ちょっと!あなた!何デレッと見てんのよ!?」
「・・・あ。いや、別にそんな見てないって・・・ちょっと、すげえなって思って。」
「しっかり見てんじゃないのよ!ていうか、どこ見てんのよ!何が凄いっていうのよ!胸ですか?あー胸ですね?ハイハイ!」
普段なら公園に存在するはずの無い阪野さんの反則的な肉体は、一組の若い夫婦の間に亀裂を入れてしまったらしい。
私を押さえつけようと前かがみになった阪野さんの胸元は、チラリズムとエロチシズムの塊だ。
今日も、阪野さんの胸、及び全身は、不必要に色気MAXだ。
「・・・尻に敷かれるって、ああいう感じかしらね?」
多分、尻に敷かれるというよりも、単に二人が険悪な雰囲気になっただけだし、私は今、尻より太ももの上にいるのだが・・・いや、そんな事はどうでもいい!!
何故、こうなった!?
そうだ・・・確か、私は午前中、高橋課長の言いつけで、取引先へのお土産用の五門堂のどら焼きを買いに、社外に出た筈だ。
その店は、予約販売はしていない上に、ちゃんと並ばないと買えない。
オマケに、その日の生産数は決まっていて、売り切れ御免。
その日の内に食べて欲しいという店主の願いから、賞味期限は購入日の一日だけ。地方発送すら無し。
どら焼きマニアとドラえもんなら、スキップ踏み踏み、一度は訪れるだろう・・・どら焼きの聖地。
そう、私は、その特殊などら焼きを買って来るように言われたのだ。
行列に長時間並び、他人の為の土産を買う、という地味な苦行が似合う女・・・とでも思われているのだろうか。
忍耐力は、まあ人並みにあるとは思うが、私は行列が嫌いだ。
・・・事務課なのに、雑務も兼任だなんて・・・。
とは思えど、これも仕事だ。割り切ってこその、仕事人。
誰かがやらねばならないのなら、やらねばなるまい。
それに、昼休みでも無いのに、堂々と街に出て外の空気を吸えるなんて、事務課の女にとっては滅多に無い特殊任務だ。
だから、私は結構ノリノリで、その仕事を引き受けた。
スーツ姿のサラリーマンが、急ぎ足でビジネス街のどこかへ向かうのと逆方向に私は歩く。
タクシーで向かっても良いのだが、どら焼き屋の営業時間が午後1時から午後3時までなのだ。
現在、午前10時02分。
ああ・・・1時間は確実に、行列に費やす訳だな、と心の中で溜息をつく。
歩き続けて、無機質なビルが少なくなってきた。
そのどら焼き屋は、にぎやかな街と静かな住宅街の狭間にあるらしく、どんどん建物から家庭の雰囲気が漂ってくる。
のんびり歩いた。快晴だ。
女難の気配すらない。素晴らしい。
ぼうっと歩いて、時々ちらっと地図を見て、まだまだと呟き、再びぼうっと歩く。
自販機で缶コーヒーを買い、飲みながら歩く。
昼飯の支度でも始めているのか、時折、胡麻油や焼き魚の匂いが流れてきた。
・・・少し、のんびりしすぎたかもしれない。
「今朝取れたばかりの無農薬野菜を使った、ハンバーガーいかがですかー?」
「いかがですかー?」
女性と幼稚園児くらいの女の子が、お揃いのエプロンをつけて声を掛けている。
移動販売車の中から香ばしい匂いがしている。鉄板の上で、厚みのあるパティが焼けていた。
焼いているのは、細身の男性。
声を掛けている女性と子供は、おそらく車の中で調理している男性の家族だろう。
車の前には籠が置いてあり、土がついた、色が濃く、不揃いな形の野菜がぎっしり詰まっていた。
その前に、小さい女の子がピンクのエプロンをつけて、てとてと歩いては、お母さんの真似をしている。
赤みが強いトマト、みずみずしさを感じるレタスに、土がついていても色味が分かるにんじん。
セロリの葉は、しゃきっとしていて、今朝取れたてを証明するのには、十分だった。
それら全部、スーパーには無い野菜だ。
(・・・特製・オニオンソース。)
私の勘が言っている。
アレは、絶対美味い筈だと。
「お姉さん、いかがですか?」
「あ、すみません、これから仕事で向かわなきゃ行けないんです。」
声を掛けられても、普段の私は無視を決め込むのだが、どうしても私は無碍に出来なかった。
「ああ、そうなんですね。」
残念そうに、エプロン姿の女性は言った。
明るい笑顔と少し掠れた声のその女性は、近くで見ると意外と若かった。
「あの、ココには何時までいるんですか?帰りに寄れたら、是非・・・」
「お昼過ぎ、3時までいますよ!さすがにそれ以上いると、明日の収穫に間に合わないんで・・・。」
話によると、バンズと肉以外は全て手作りらしい。
私の気になっていたオニオンソースは、彼女のお母さんのレシピをやっと再現できた自信作らしい。
「お姉さん、見る目ありますね~!」
お世辞だと分かっていても、嬉しい言葉だ。
「帰り、寄ります。」
私は力強く予約を宣言し、仕事に戻った。女性はニッと白い歯を見せて笑って『お仕事頑張ってー!』とお子さんと一緒に手を振って見送ってくれた。
うん、楽しみが増えた。
私は手にしていた、空き缶を捨てる場所を探した。
ふと、公園が見えてきた。ゴミ箱くらいあれば、と私は公園の入り口に足を向けた。
私が入った公園は、広かった。木で作られた遊具が並び、芝生が広がり、更に奥へ進むと、緑のフェンスがあった。
その先はグラウンドになっていて、中では小さい頭の上に大き目のヘルメットをグラグラ乗せて、少年達が野球をしていた。
「りーりーりー!」
・・・ルールはよくわからんが、頑張れ、少年達よ。何かわからんが、かっとばせ。
そんな事を呟きつつ、私はゴミ箱を探した。
「お、あったあった、ゴミばふっ・・・」
そこから、記憶が無い。
右からの強い衝撃と、すいませんの連呼、グラグラする視界と意識の中・・・ヒールの音が近づき、止まり、私は・・・
・・・どうなった?
「遠慮しなくて良いのよ、ここで出会えたのも、貴女の右顔面に女子高校生のバレーボールがクリーンヒットしたのも、何かの縁よ。」
そうか・・・こうなったらしい。
ていうか、少年野球は関係なかったのか・・・当たったのは、少女達からのバレーボールか・・・。
・・・そうだよね・・・”少年”だもんね、女難の女には関係ないか・・・。
「・・・貴女って、結構軽かったわね。ちゃんと食事摂ってる?」
「は・・・?」
ボールが当たった直後、私の記憶は曖昧だ。
軽かった・・・なるほど、今いるベンチまで、私は運ばれたのか。
「・・・あんな風に、普段から甘えられちゃうと、理性が飛びそうになるわ。」
普段から、ぶっ飛んでる人が何を言うか。とは思えど、私は何も言わなかった。
反論しようにも、”あんな風”と呼ばれるような事を、私はした覚えがないからだ。
目一杯、表情に”何かしたんですか?”と浮かべて阪野さんを見る。
阪野さんは、すぐに察してくれたらしく、クスリと笑って答えてくれた。
「・・・さっき、私に抱きついて、頬ずりまでしてくれたのよ?」
嘘だ。それは、あんまりだ。
しかし、阪野さんはニコニコ笑うばかりで、否定もそれ以上の状況説明もしてくれない。
本当に、やってしまったのかもしれない、とさえ思えてくる。
「・・・あの、私・・・お使いに行かなきゃいけないんです。仕事で。」
仕事という言葉で、同じ社会人の阪野さんは急に表情を秘書モードに戻した。
完璧なお人形、というあだ名は伊達じゃない。
「そうね、私もよ。名残惜しいけれど、そろそろ時間だわ。動けるかしら?」
「はい、ありがとうございました。」
氷パックを返そうと思ったが、阪野さんは笑顔で手を振って公園から出て行った。
(確かに、返されても困るよね。)
まだ顔が痛むし、私は氷パックを頬に当てたまま、急ぎ足で目的地に急いだ。
咄嗟の出来事に対応できるあたりは、さすが阪野さんと言ったところか。
(なんだろ・・・阪野さんに遭った割には、なんか・・・)
彼女が私に、こんなにもあっさりした対応をするのは、珍しいと思った。
私が寝ている間に、草むらに連れ込んで裸にして、いたずらする事くらい朝飯前の筈だ。
目が覚めたら、唇が奪われている、とかそういうのも無かった。
私の女難、エロ秘書と言えど、そこは空気を読んだのかも。
阪野さんも仕事中だと言っていたし・・・
(うわ!もうあんなに並んでる・・・!)
どら焼き屋五門堂と書かれた、アピール控えめ過ぎる小さい看板の前には、20人以上の人が並んでいた。
ボールに当たらなければ、もっと前の方に並べていたかもしれないのに・・・!
「あーあ・・・買えなかったらどうしよっかな・・・熊谷社長の好物なんだよ。コレ無いと、商談の舞台にすら上がってくれねえぞ」
「そんなもん、買った人に土下座してでも手に入れるんだよ。」
私の前に並ぶサラリーマン二人が、そんな話をしている。
たかがどら焼き、されどどら焼き。人一人の土下座と同価値の和菓子なんて・・・。
空腹が襲ってくる。どら焼きよりも、私は先程のハンバーガーの事を考えていた。
オニオンリングかポテトフライもつけよう。あ・・・野菜チップスもあったな・・・。
悶々と考えているうちに、私の前のサラリーマンの番になった。
「どら焼き、10個入りを二箱下さい。」
「はい。4800円です。」
「良かったな、買えたぜー!これで安心だ!」
「よし!メシ行こうぜ!午後に備えなくちゃな!」
意気揚々とサラリーマンはどら焼きを手に帰っていく。
私がカウンターに行き、口を開こうとすると、おばさんが申し訳なさそうに言った。
「申し訳ありません、本日の分は売切れてしまいました。」
「なッ・・・!?」
25歳にして、お使い大失敗!!というか、並んだ時間がまったくの無駄!!
瞬時に午前中の無駄な行動が悔やまれた。
・・・ああ、そうだ・・・バレーボールに当たりさえしなければ・・・あれが最大の時間のロスだった・・・
いや、そもそも歩いて来ずに、タクシーを使えば良かったのだ・・・!
どうしよう!?買えない筈はない、と思い込んでいた!
ど、土下座だ!もう土下座しかない!
買った人に惨めったらしく土下座をすれば・・・!!
オロオロする私の肩をぽんっと誰かがたたいた。
「どうかしたの?水島さん。」
振り向くと、阪野さんがいた。
「さ、阪野さん!(二回目!)」
「なるほど、貴女の仕事も同じだったのね。通りで、同じ方向に向かっているはずよね。
私の場合は、お客様のお土産用に用意しなくちゃならなくて・・・ここのじゃないとダメなのよ。」
そう言って、阪野さんはどら焼きの入った紙袋を私に見せた。
「あ、ああ・・・!」
「・・・もしかして、買えなかった?」
私は必死にコクコクと頷いた。頷いたはいいが、阪野さんに譲って下さいと言って良いのだろうか?
彼女だって、並んだのだし。
いや、それならば・・・土下座して、その人の御厚意、優しさ、同情にありつこうという精神そのものが、そもそも卑しいのではないだろうか・・・。
あ、危うかった・・・!
人として、堕落する所だった・・・!
「・・・ま、まあ、なんとかなります!」
思いなおした私は、引きつった笑顔でなんとかそう言って、阪野さんに背を向けた。
「待って。それは、良くないわ。仕事は仕事。貴女は、五門堂のどら焼きを買ってくるように言われたのよね?
だったら、きちんとしなければいけないわ。これは、仕事であって、親戚のお土産や、自分用ではないのだから。」
厳しい口調で、秘書・阪野詩織は私にそう言った。
彼女の言う事はもっともだ。
正論だ。
そもそも、お菓子の指定がある、という事は、それ以外は受け付けない、という意味だ。
「そう、ですよね・・・とりあえず、課長に連絡をして、どうするか指示を・・・」
「・・・はい。」
携帯電話を開いた私に向かって、阪野さんは紙袋を差し出した。
「え?」
「私に借りを作りたくない、というなら、それでも良いわ。でも、仕事は仕事。とにかく、受け取って。
貴女のミスから生じる不利益は、我が社の不利益よ。見過ごせないわ。」
それは、私の為ではなく、あくまで仕事として私に譲渡する、という意味合いに聞こえる。
阪野さんは、紙袋を私に握らせようとしたが、それでも躊躇せずにはいられない。
「いや、でも!それじゃ、阪野さんが・・・!」
「私のあだ名、ご存知でしょう?」
”完璧なお人形”は不敵に笑って見せた。
まさか、二つ買ってあるのか・・・?
「阪野さん・・・!」
「貴女は、何も心配する必要は無いわ。
・・・そうね、もしも私に少しでも恩を感じてくれているのなら・・・今度、お家デートしましょ?それなら、ギブアンドテイク、よ。」
「・・・お家、でーと?」
不可解な顔をしている私に、完璧なお人形はニッコリ微笑んだ。
「私の部屋で、手料理でも振舞うわ♪・・・じゃあね。仕事頑張りましょ。」
阪野さんは、そういうと去って行った。
案外、普通にお家へのご招待と引き換えに、私はどら焼きを手に入れた。
・・・なんだろう・・・イマイチ、スッキリしないというか、なんというか・・・。
確かに、阪野さんに借りは出来てしまったのだが、そういう問題じゃないというか。
「あ、お母さーん!さっきのお姉ちゃんが来たよー!!」
モヤモヤした気持ちのまま、さっきのハンバーガー屋に着いてしまった。
いらっしゃい!と元気良く挨拶してくれた夫婦に向かって私は頭を軽く下げた。
「あの、お仕事上手く・・・いったんですか?」
私の表情を見て、夫婦は何かを察したらしい。
「ええっと・・・なんというか・・・上手くはいった、といえばいったんでしょうけど・・・。」
私は、ざっくりと説明した。
説明すると、不思議なもので頭の中の情報が、どんどん整理されていった。
簡潔に説明すると、こうだ。
『自分だけでちゃんと出来る仕事をミスった挙句、阪野さんを利用して、私は仕事を完遂させた。』
・・・情けない限りだ。
「・・・譲ってくれた方は、優しい方ですね。」
「ええ、そうですね・・・。」
そして、その優しさは・・・きっと、私への好意の結果だ。
ー この続きは、5月中に・・・。 ー |
ドエロティック・ルネッサンスのニオイはしないとお思いでしょうが・・・
土台作りしとかないと、ちょいエロが引き立ちませんので。
それでは、また!
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